Project
齊藤由香の参画しているプロジェクト
続・地球の集まり
湾岸戦争の開戦が間近に迫る1990年代初頭、カリフォルニア州・バークレーで、中野民夫さんの呼びかけによって始まった集まりが「地球の集まり」です。世界で起こっている出来事について、自分は何を見て、どう感じているのかを、母国語で思う存分分かち合う場として誕生しました。
民夫さんの日本帰国とともに立ち消えになってしまったこの集まり。かつて存在した素晴らしい場とコミュニティに魅了され、2015年、サンフランシスコベイエリアに住む新たな世代の日本人たちが、「地球の集まり」時代の人たちとともに始めたのが「続・地球の集まり」です。
当初は「地縁で結ばれたコミュニティ」という特性を大事にしようと、オフラインでの定例会を開催していましたが、2020年のCOVID-19の流行により、オンラインでの不定例会へと形を変え、イースベイ以外の場所ともご縁が生まれるようになりました。
Blog https://chikyunoatsumari.blogspot.com/
Facebookページ https://www.facebook.com/earthgathering
Bye-Bye Plastic Band
仲間たちと一緒に月1回のビーチクリーン。
そのかたわら、プラスティックに代わる代替品やアイデアを収集したり、海洋プラスチック汚染に関する記事や資料の翻訳、オンラインでの集まりを企画しています。
発泡スチロールは見つけにくい!
ま、お好きなようにの@SF Bay
【海を守ることについて考える…(ちょっと長文)】
今日は先日の海洋プラスチック問題についてのわたしのポストを読んで、さっそくアクションを起こしてくれた仲間たちとBeach Clean-Upを決行。実際、やってみると、いろんなことが見えてきたので、ここでシェア☆
ちなみにベイエリアの多くの友人たちが「わたしもBeach Clean-Up一緒にやるよ!」と言ってくれていたのだけど、開催日をお知らせしようとした直後に全米でCOVID-19の感染が劇的に拡大。歯止めの効かない現状に対して、より厳しいShelter-in-Place Orderが出され、不要不急の外出だけでなく、屋外での「いかなる」規模の集会も禁止される事態に…
誰もが気兼ねなく集まれる時まで声かけは自粛することにして、今回は来たるBeach Clean-Upのためにと、無料の駐車場がありコロナ下でも使用可能な公衆便所があるビーチの下調べをしてくれたマホちゃんと、回収したプラごみをどうするかについてのリサーチをしてくれていたレーコさん、そして相方Seanの4人でひっそり決行の運びとなりました(ベイエリアのみんな、黙っててごめんよ〜🙏)
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さてさて。やってみて気がついたのは、こんなこと:
・プラボトルなど形のはっきりしたプラスチックよりも、キャンディやチョコレートなどの個包装に使われる軽くて小さなプラゴミの方が圧倒的に多い。
→これらは、ほとんど全てが海水・潮風・直射日光にさらされて劣化している上に、砂まみれ。こんなペラペラプラスチックは、おそらくリサイクルは不可能…プラスチックのナンバーさえ解読できんし。
・一番厄介なのは、発泡スチロール!
→白いので、貝や砂と間違えやすいのは当然ながら、風雨でバラバラになり、かなり小さくなっちゃう。集めたゴミから察するところ、カップラーメンやコーヒーなど、熱いものを入れられる容器の破片が多いよう。他にも、梱包材に使われているような、円形の粒々をギュッと圧縮したような白いヤツ(電化製品を買うと箱の中に入ってるヤツ)はかなりの曲者。丸くて、小さくて、ペラペラやと、トングなどで掴むのは面倒くさいにも程がある。
・ガラスもよく見かけるんやけど、これは環境的にはどうなんやろ?
・慣れてくると、視野の中にあるプラスチックゴミがぺカーッと光って見えてくる。森の中でキノコを探す人のよう。狩猟採集の時代を思い出すのか、これはかなりハマるね!
そんでもって、分かったのは…
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いったん人の手を離れて自然界に放り出されてしまうと、プラスチックについての3R
・Reduce:減らす
・Reuse:再使用
・Recycle:リサイクル
のうち、ReuseとRecycleは全然現実的ちゃうんとちゃうか〜ってこと。なので、Reduceと、最近言われるRefuse (拒否)の重要性は、他の2つよりも高そうです。とはいえ、実際にはBeach Clean-Upは、環境的な効果としては限りなくゼロに近い。4人で1時間、ガッツリ作業したって、回収できる量なんて大海の1滴にもならない。
なので、これはむしろシンボリック(象徴的)なアクション。スーパーで物を買うと、嫌でもついてくるプラゴミ(そして、実はこれにも消費者はお金を払っている!)。このシステム自体を変えないことには、効果的なReduceは達成できそうにないことを、つくづく実感しています。
2020年12月19日 Facebook投稿 より
それでも、自分たちの手を動かして地球を掃除するのは、絶望に打ち勝つなかなかの特効薬。ついでに、こうしたアクションを通して、Refuseを表明することもできそうだし!それに、海洋に流出するプラスチックをなんとか減らして時間を稼いでいる間に、システムが変わりはじめたり、生物分解可能な代替品が作られたり、海の大掃除をしてくれる技術が開発されるかもしれない。
そんなことを思いながら、プラスチックと思い込んで、鳥のフンやら見たことのない海藻も集めてしまったワタシでした(←まだ慣れてないんやね…😩)。
Myanmar Youth Project
2021年からコミットしている活動です。
現在、ミャンマーの政治的状況が不安定であることから、関係者の安全を考慮してプロジェクトの詳細は公開しておりません。ミャンマーへ関心を持ち、支援をご希望の方には、個別にご説明させていだきますので、ぜひコンタクトフォームからご連絡ください。
*2022年3月31日まで、ミャンマーの若者支援を目的とした寄付金を受け付けています。
詳細はこちらをご覧ください:Myanmar Youth Project
また2022年2月22日には寄付を募るオンライン・ファンドレイズイベントを行いました。
イベントの様子は、以下のリンクから寄付受け付けの期間限定でご視聴いただけます。