鏡のなかの地球

ある日、バスルームの鏡に写る自分の姿をボンヤリみていると、突然自分の鏡像に他の何かが重なり合っているのが見えた気がした。

「あ、これ地球だ!」

そこで気がついた。
わたしは地球でできている。
わたしの細胞の一つひとつは、どれをとっても地球にあるものから作られている。

鏡に映っているのは、わたし。
そして、それは地球でもある。
(数日前に食べたキャベツとか鮭とかも映っているのかもしれない)

あの瞬間、わたしが鏡のなかに地球を見たように、
地球もまた、鏡のなかに「わたし」という人間を見ている。
わたしの目を通して、地球が地球自身を見ているのだ。